こちらは、資格取得(USCPA,英語,仏語),キャリア転換(営業→経理),育児,旅行について綴るブログです

日商簿記2級 合格 学習方法 まとめ 振り返り 戦略 →<TAC参考書でおそらく十分>

特に意味はないが、戦いをイメージして・・笑

前回の記事で簿記2級に無事合格できたことを書きました。

一応、その時のアプローチは簡単に残しておきます(陳腐かもだけど一応。。)。

使用したテキスト→TAC

TAC派(笑) 

この商業簿記のテキスト工業簿記のテキスト問題集の3冊以外は特に使っておらず、予備校なども利用しておりません。TACも通ってないです(笑)

一般的なテキストで十分だと思って上記を選択しました。

どうでもよいドジな話・・<商業簿記の範囲の改定>

一点注意

商業簿記のテキストも工業簿記のテキストも最初メルカリで購入していた点です。

いや結論から言うと最新版買ってよって話なのですけどね(笑)

父と少年

参考書をけちったらあかんでぇ!(←普通の人はケチらんか)

この辺の話は余談でしかないので読み飛ばしてもらって大丈夫ですが、

僕の場合、工業簿記はメルカリ購入でもよかったのですが、問題は商業簿記の方。

発端は、家族と訪れたイオンモールの本屋さん。

その当時、自分は商業簿記も工業簿記もテキストをすいすい進めていて、

そろそろ過去問でも買って追い込みやろかね!』と立ち読みしていた時に、

隣に並んでいた商業簿記のテキストが、僕が持っていたテキストと比べて30%程度厚く

背筋が凍るような嫌な予感。。

外国人A

・・・・・Why!?

急いで中を開いてみてびっくり。

新章が5章ぐらい増えているではありませんか。。

背景としては、商業簿記は、問題内容が平成28-30年度で大幅に改定されていて、Vol8で勉強していた私は受験一か月前にこの大幅改定に気づきました(汗)。

※ネットでこの件調べてみるとこの改定が簿記2級の難化のきっかけとなり、結構苦労した方がいたとかいないとか。。個人的には難化にはとても納得です。

さてさて、この出来事の直後、その場で即上記テキストも購入しました。

テキストを間違えた事で、1か月前から過去問を解き始めようとしていた計画が狂い、

新章の対策も実施することになり、

この点は時間がない中,かなり切迫させる要因になりました(結果として最後過去問を解き切りたかったのですが足りなくなってしまいました)。

だから小銭ケチらず、テキストは最新版買って最新の出題範囲に対して対策しましょう!という当たり前の結論です(笑)。どの参考書もそうですが、メルカリを使うのは合格してから”売る”ときでいいのです。安値で悪いの拾って、無駄な出費をするよりも、需要があるものならば高くても買っておいて、売れば良いのです。経験的に後者のパターンであまり損した記憶がない(←簿記のテキストを除き)。

【学習期間】

さて学習としては、2019年10月くらいから開始しました。

工業簿記から着手。これは工業簿記が失点すれば全滅する科目である一方でしっかり積み上げれば大事な基礎点になるところであったため。

11月に、長期で海外出張を挟んだので、かなり勉強時間の確保が厳しくなり、

手元のメモを見ると、

2019.12.17の時で127ページ2019.12.28に1周250p全部終わっていたようです。

結構遅いですね。。

そしてそこから急いで商業簿記に着手。

毎日10ページ程度進めて、2020.1.25に一応終わらせました。これが本番1か月前の状態です。

そういう意味では1週目のインプットとしてはだらだら3-4か月というところです。

出張や育児がなければ1,2か月で終了できる量だと思われます。定期的に進めるのが大切ですね。

【演習フェーズ】

ここからが重要。

上記に乗せたTACの過去問題集は当時、

前半が過去問から抜粋された厳選問題中心、

問1~5に対応した単発の問題集になっています。

まずはこちらの問題の消化から開始。

これが2019.1月末から2/10位までのメニューでした。

簿記3級の時も思いましたけども、問題を連続的に解くことで一番頭が吸収していく気がするので、ここが一番大事なフェーズだと思います。

簿記2級ぐらいのボリュームならば、テキストは先にさらっとやって後で猛烈に演習でも間に合うなあというのが個人的な感覚です。途中で何回も演習やって立ち止まり吸収を施すのが良いのか速習して演習で固めるのが良いかは、USCPAなどのような長期戦であれば、前者だが簿記2であれば後者でも良いかなあという感覚。

簿記2級の難所と思われる連結会計の問題も、テキストだけ読んでいるとだらだらと長く、

何に焦点を当てて理解していくかが絞りづらいのですが、

実際に問題を解いてみて回答を読んでいく過程で徐々に理解が深まっていった気がします。

※問題集での問題演習の傍、同時並行でメルカリで自爆した新傾向の問題キャッチアップもテキストで進めていました。

問1対策

問題集には、問一対策で、大量の仕訳問題が載っていますが、これが総復習に役立ちます。

仕訳はすべての基礎ですし、問1は解く量に比べると、一問の配点が4点と大きいので、ここはしっかりと解いて習得していく必要がありです。

僕の場合、この問題は子供の世話しているときなど、中断中断で勉強時間確保が厳しく、まとまった時間がとれない瞬間に、すこしづつこなしておりました。

問4,5対策(工業簿記)

2,3を一旦おいておいて、問4,5の話からします。

というのも、TACのテキストにも書かれていますが、工業簿記は得点源にしなければ

簿記2級合格はかなり遠のくと思います

当時20点×2=40点の配点でしたが、計算ミスなどをすると芋づる式に失点してしまうので、計算ミスをなくす癖などを定着する必要があります。

僕は持病で”計算ミス病”があったので、特に工業簿記のところを中心に、直前の過去問までずっと意識して、取り組みました。

 ※なんなら、計算がOKでも、手元の紙から答案用紙に転記ミスをする”合併症”も時々、発症していたので、本当に生死を分けるとおもって意識していました。

青年A

営業がUSCPAとったら、どういうキャリアの選択肢があるかなぁ

OL B

USCPA取ったらBig4とかコンサルとかいけるのかなぁ

 余談 →トイレの神様

またまた余談ですが、

工業簿記の中で苦手だったのは、

製造間接費の差異分析で、三分法や四分法のグラフを書いて関係性を理解して解く問題ありますが、本当に最後の最後まで苦手。。

※なんならこの2年後にUSCPAを取った際も、BECでは最初から捨ててました。。笑

そのため、解いた答案用紙を写真とったり、スマホで画像を保存したりして、

適宜確認してイメージを頭に落とし込んだり、

答案用紙のコピーをトイレにはって毎日眺めて内容を把握することに心を砕いていました(トイレで暗記はお勧めです)。

不思議と眺めているとなんとなく頭に入ってくる気がしました。

ちなみにトイレで暗記したテーマは以下(笑)

・製造間接費の分析方法

・仕損品の計上方法

・価格差異、数量差異の分析方法

・原価試算の諸形態の差異の理解

これらは毎日トイレで、一日×3回~4回×2~3分眺めて理解するようにしていました。

これが効いて、本番は工業簿記は満点取りましたので「トイレの神様やあ〜」と思っていました(笑)

SNSやヤフーニュースをトイレで見るのはやめて、本番一ヶ月前くらいにはこの習慣がおすすめです。

こういう歌ありましたね

問2,3対策

 問2は14,16点くらいとらないと厳しいなと思っていたので、TAC問題集の冒頭のピックアップ問題は丁寧に解いて、各論点を整理してきました。

ここでも”トイレの神様”にあやかるために、覚えたいテーマはトイレの壁に貼り付けて覚えるようにしていました(笑)

一方、

問3は結構ボリュームが多いなと思っていたので、最低限とればいいかなと思っていたので、TACのピックアップ問題は2,3問だけ解いた気がします。

※簿記2級の難所と思われる、連結修正仕分け等のポイントは、暗記マターにして前述のトイレで眺めていました。多少は本番の役にたったかなと思います。

おそらくポイントは、一部の難しい問題に気を取られて、その挙句失点するのではなく、容易に

点が拾える問題を落とさない、ということだと思います。これは全ての会計系試験に言えると思いますが。

過去問対策フェーズ

当初は2月から解きたかった過去問ですが、実際には本番12日前から開始しました。

育児も仕事も抱えている中、受験しているので(しかも前のブログに書いたように試験一週間前に家族皆謎の病気で寝込んで本当に時間が厳しかった)、フルで解けたのは5回だけ。

あとは5つの設問を個別に考えて、時間を図りながら、「今日は1時間あるから2問」「今30分あるから問1やろう」とフレキブルに勉強をしていました。そのサマリが以下です。

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過去問題得点表 (フルで解けたのは5回、それ以外はバラ)

 各セクションで得点の目標は以下を狙ってました。そして結果が右側の※です。

  • 問1 最低16点 ※本番結果12点
  • 問2  最低12点 ※同18点
  • 問3     最低10点 ※同12点
  • 問4 最低16点 ※同20点
  • 問5    最低16点 ※同20点

その目標に応じて勉強の時間は配分しました。

よって、表を見るとわかりますが、問1はすべて解きました。

問1の仕訳問題で最低12点、よしんぼ20点はとりたいと思っていたので全問解いて、

間違えた論点は、本番の1時間前に付箋をはっておいてみなおしておりました。

※tacの過去問だと問題用紙がWEBで印刷できますが、A4の紙で覚えたいテーマがある

紙は前日ぐらいに復習セットを作り、次の日試験会場に持ち込み復習をしていました。

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本番は過去問演習で「これは是非暗記したい」という点は回答用紙に赤ペンで書いて会場持ち込み

問4,5もバラ対応の時は計算ミスに留意して、取り組みました(表みるとわかりますが、

数点しかとれない日もあり、このような打ち拉がれるような計算ミスも時々していましたがあきらめず取り組みました)。

次のバラ対応でフォーカスとしたのは問2,

そして最後の優先度で問3といったイメージです。

フル対応で勉強した回のうち、合格点を出したのは2回だけで結構焦っていましたが、

本番前日2/22には84点をとれたのが本番に向けてよいイメージになりました。

それまで得点がよくなくてもあきらめないのが大切だと思います。

最終的には、82点とり合格できました。

また思い出したことがあれば追記していきますが、振り返れば重要なことは以下かなあと思います。

  • 連鎖失点するため、工業簿記は落とさない
  • 計算ミス・転記ミスしないチェックの仕組み(指差し確認等)や検算の習慣付け
  • 分量の多い問題は、部分点は確実に積み上げ
  • 仕分け問題も食い下がり1問ミス以内になるよう知識積み上げ(本番2問ミスったが笑)

テスト形式は微妙に今後も変わっていくと思いますが、上記は各簿記の試験に適用できる要素と思われ、参考になりましたら幸いです。

僕としては経験的には、この簿記2級くらいならば予備校通わなくても、独学はできるかなと思いますが、安全面をみるならば予備校にも聞いてみると良いでしょう。独学ならば一応”OB”としてTACはおすすめです。まあこれは宣伝です笑

それではまた!